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Come La Divina Commedia -神曲- (feat. 初音ミク&鏡音リン&鏡音レン&巡音ルカ) - キセノンP.lrc

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[00:15.000]【序章】
[00:16.000]「ここは……何処?」
[00:18.500]「私…いつの間にかこんな所に?」
[00:21.000]「早く帰らなくちゃ……」
[00:23.500]「帰れないよ」
[00:25.500]「誰?」
[00:27.000]「あんたは今、生と死の狭間にいるの」
[00:30.000]「生と死の狭間…?」
[00:33.000]「早い話が、死の世界の一歩手前さ」
[00:36.000]「貴方達は誰?」
[00:38.500]「私達?そうねぇ、何て言えば良いかしら」
[00:42.000]「君達が死神と呼んでいるもの…かな?」
[00:45.500]「死神!?」
[00:47.000]「ああ、慌てなくて良いよ。僕達は、生きている人間を殺して連れていくのが役目さ」
[00:53.000]「あんたはまだ死んでない。なのに何でこんな所にいるんだろうね?」
[00:58.000]「ど、どういうことなの…?」
[01:01.000]「そう、例えば、死者に会いたいという願いが強すぎて、本来開かれない道を開いてしまった…とか」
[01:08.000]「死者に……会いたい……」
[01:10.500]「ん~?その顔は図星みたいだね」
[01:13.000]「そんなに会いたいの?」
[01:15.000]「……会いたい!会わせてくれるの!?」
[01:18.000]「会えるかどうかは君次第さ。広大な地獄か、煉獄か、天国の、何処にいるかも分からないたった一人の死者を見つけ出せるかい?」
[01:25.000]「…!!」
[01:27.000]「それに、地獄や煉獄を渡るのは並の覚悟じゃ無理だね。でも、それでも良いなら、案内してあげる」
[01:33.000]「ほ、本当!?」
[01:35.000]「その代わり、命の保証はできないよ。捕まれば即死ぬ。…それでも良いね?」
[01:40.000]「構わない。あの人に、会いに行く」
[01:43.000]「分かった……。ついておいで」
[02:29.000]【地獄編】
[02:30.000]それは何もない場所
[02:33.000]何も為さずに死んで
[02:36.000]死さえ認められなくて
[02:39.000]地獄…言葉のイメージは
[02:42.000]こことは違う
[02:45.000]ここは何もなさすぎる
[02:48.000]無為に生きた者は
[02:51.000]罪も救いもなく
[02:54.000]永久に流れる時に
[02:57.000]ただ繋がれるだけ
[03:00.000]やがて見える泥臭い川
[03:03.500]果ては見えず
[03:06.500]流れも見えず
[03:09.500]罪を犯した
[03:12.000]亡者はここを目指し
[03:15.000]小舟は地獄の底を目指す
[03:18.500]ここを渡れば
[03:21.000]もう戻る場所はなく
[03:23.500]罪を償い
[03:26.000]神に許しを乞うだけ
[04:55.000]「お~い、カロンや~い」
[04:57.500]「あ?…誰かと思ったら、死神のガキか。また新しい亡者を連れて来たのか?」
[05:02.000]「いや、今回はちょっと事情が違うんだ」
[05:05.000]「ああ?何だ何だ?こいつぁ生きてるじゃねえか。どういうことだ?」
[05:08.500]「すみません、私をこのまま地獄へ連れて行ってくれませんか?」
[05:12.000]「…頭大丈夫か嬢ちゃん。生きてる人間が来るところじゃねえ。帰りな」
[05:16.000]「あの人に会いたいんです!お願いです、連れて行ってください」
[05:19.500]「誰に会いたいんだか知らねえが諦めるんだな。そんなに行きたいんなら死んでから来い」
[05:24.000]「まあまあ。この人、どうしても会いたい人がいて、その人と会うまでは帰る気ないんだってさ」
[05:50.000]「生きてる人間がここまで来られるはずないのに来ちゃってるし、帰り道も分からないんだよ。ここは一つ、ちょっとだけ協力してくれないかな?」
[05:57.000]「お願いします。このままでは私も引き下がれません」
[06:01.000]「……」
[06:03.000]「お願いします!」
[06:06.000]「あ~もうしゃあねえ。乗りな。このアケロン川だけは渡してやる」
[06:11.000]「あ…有難う御座います!」
[06:14.000]「…言う言葉間違えてんじゃねえか?俺はお前を亡者共と一緒に地獄に送るって言ってんだ。お前の希望を奪ったんだぞ?」
[06:20.000]「まあまあ、固いこと言いっこなしで、早速渡してよ」
[06:23.500]「けっ…二束三文にもなりゃしねえってのに、人使いの荒いこったな…」
[06:27.000]舟は川を下り、対岸へと渡る。着いた先にあったのは、辺獄・リンボ。そこは救済もなく、罰もない。数え切れない程の死者が、そこには蠢いていた。
[06:35.000]愛する人を、見つけ出せるのか…?
[08:50.000]強い風が吹きつける
[08:53.000]まるで罪を吹き飛ばすように
[08:56.000]ほら哀れな亡者が叩きつけられた
[08:59.000]肌の温もりを求め
[09:02.000]快楽に溺れ続けては
[09:05.000]神の愛を忘れた罰さ
[09:08.000]愛という言葉の
[09:10.500]意味を違えて
[09:13.000]欲望のままに生きて
[09:15.500]味わった快楽の分だけ
[09:18.000]罰は死後に待ち受ける
[09:20.500]ここには貴方はいない
[09:48.000]必要な分以上
[09:51.000]隣人の分さえ奪い
[09:54.000]食べ続けて肥え太り
[09:57.000]まるで食肉
[09:59.500]エサになるために生まれた
[10:02.000]ケルベロスに食われるために
[10:05.000]鍵爪に引き裂かれ
[10:08.000]牙に噛まれ
[10:10.500]泥の中をのた打ち回る
[10:13.500]味わった快楽の分だけ
[10:16.000]罰は死後に待ちうける
[10:18.500]ここにも貴方はいない
[11:30.000]I scream out in the hell
[11:32.500]Repeat it that I tell
[11:35.000]I scream the name you know
[11:37.500]He is there where you go
[11:40.000]Pape Satàn, Pape Satàn aleppe!
[11:59.000]金ばかり集めやがって
[12:01.500]浪費が生きがいだったくせに
[12:04.000]ケチで保身に回ったバカ
[12:06.500]湯水の如く金を巻くバカ
[12:09.000]金貨の詰まった袋転がし
[12:12.000]吝嗇家と浪費家が争う
[12:15.000]見苦しい金持ち達の罵声に
[12:18.500]貴方の声はない
[12:21.000]血の色の「スティージュの沼」
[12:24.000]絶えまない殴り蹴る音
[12:27.000]憤怒にかられた亡者は
[12:30.000]憤怒以外を忘れ去り
[12:33.000]拳に石に木の棒握り
[12:36.000]相手を殴る 怒りに任せ
[12:39.000]見苦しく争う沼の中に
[12:42.000]貴方の姿はない
[12:45.000]そして辿りついたディーテの市は
[12:48.000]重罪人と堕天使の街
[12:51.000]門を潜り抜けた見えたものは
[12:54.000]より深く赤黒い炎
[12:57.000]ここにも…
[12:59.500]貴方はいない
[13:43.000]教えに背いた
[13:45.500]異教の徒達を
[13:48.000]死してなお再び墓に入れよ
[13:51.000]中に火を放ち
[13:53.500]焼き尽くせ
[13:56.000]既に死者だもう死にはしない
[13:59.000]異端の徒は
[14:01.500]火であぶれ
[14:04.000]例え火炙りで堕ちた者
[14:07.000]燃え尽きて
[14:09.500]灰になるまで
[14:12.000]何億年でも燃やし続けて
[15:58.000]燃え盛る炎に
[16:01.000]貴方の声を探して
[16:04.000]でも貴方はここにもなくて
[16:07.000]さらに奥へと下りて行く
[16:10.000]暴力を振るい
[16:12.500]他人を脅かせば
[16:15.000]血の河に煮られて
[16:17.500]自らを害し
[16:20.000]命を止めれば
[16:22.500]樹に変えられアルピエに啄ばまれる
[16:26.000]他人へか
[16:28.500]自分へか
[16:31.000]矢印の向きは関係ない
[16:33.500]神の与えし
[16:36.000]美しきものに
[16:38.500]傷を与えた者には罰を
[16:41.000]咽返る臭いに
[16:43.500]貴方の香り探して
[16:46.000]でも貴方はここにもなくて
[16:48.500]さらに奥へと下りて行く
[17:33.000]女をさらい
[17:35.500]売った者は
[17:38.000]骨まで鞭打たれる
[17:40.500]阿諛追従に
[17:43.000]過ぎた者は
[17:45.500]糞尿の沼に沈められる
[17:48.000]神聖を金で
[17:50.500]汚すシモニア
[17:53.000]岩孔で炎に焼かれる
[17:55.500]嘘の呪術で
[17:58.000]占う者は
[18:00.500]首を後ろに捻じ曲げられる
[18:03.000]汚職をして
[18:05.500]金儲けたら
[18:08.000]溶けたアスファルトに沈められる
[18:10.500]上辺だけの
[18:13.000]偽善者は
[18:15.500]鉛を身に永久に歩かされる
[18:18.000]盗賊達は
[18:20.500]蛇に噛まれて
[18:23.000]燃やされて何度も繰り返す
[18:25.500]謀略図り
[18:28.000]他人欺けば
[18:30.500]火だるまにされてもがく
[18:33.000]他人の仲を
[18:35.500]引き裂く者は
[18:38.000]臓腑を引きずり出される
[18:40.500]他人を騙し
[18:43.000]詐欺師の群れは
[18:45.500]不治の病で永久に苦しむ
[18:48.000]十を数える
[18:50.500]マーレボルジェで
[18:53.000]罪人は永久に責められる
[18:55.500]ここさら先は
[18:58.000]地獄の底さ
[19:00.500]まだ下りて行く気でいるのかい?
[19:33.000]「ここから先は…」
[19:36.000]「地獄の底へと続く道だ…」
[19:39.000]「覚悟はいいか?」
[19:42.000]「行くぞ…」
[20:35.000]裏切り者が落ちる
[20:38.000]地獄の底
[20:40.500]凍てつく嘆きの川
[20:43.000]首から下
[20:45.500]氷の下
[20:48.000]涙さえも凍てつく
[20:50.500]どんな冬よりも寒く
[20:53.000]身体を蝕む寒さ
[20:55.500]罪人は氷像に変わる
[20:58.000]貴方は何処にいるの?
[21:00.500]こんな寂しい所では会いたくない
[21:03.000]それでもここまで一目も会えず
[21:05.500]せめて何処にいるのか知りたくて
[21:28.000]「あ…あいつのいる所まで下りて行かなければいけないの…!?」
[21:32.000]「そうさ。ルチフェロのいるあの辺り……あれあれ。あの井戸みたいな穴が見えるだろう?」
[21:37.000]「あの穴が地獄と煉獄を結ぶ通路になってるんだよ」
[21:42.000]「じゃあ、見つからないように、静かに下りて行かなくちゃ……」
[21:49.000]【煉獄編】
[21:50.000]開かれた扉の向こう
[21:53.500]死者が悔い改める場所
[21:57.000]穢れを落とし浄化してゆく
[22:00.500]神に許される日
[22:04.000]遠く待ち侘びながら
[22:07.500]祈りを捧げ登ってゆく
[22:11.000]ある者は石を背負い
[22:14.500]ある者は目を縫い付けられ
[22:18.000]煙の中で祈り続ける
[22:21.500]遠い空の上
[22:25.000]輝く頂に
[22:28.500]神の光溢れる
[22:32.000]それを目指しながら
[22:35.500]山を登る者に
[22:39.000]未だ貴方を見つけ出せない
[24:28.000]怠け者であった者が
[24:31.500]何かを追いかけ続けるように
[24:35.000]ぐるぐる回り続けていた
[24:38.500]欲深く 捨てられなかった
[24:42.000]者達は地面に這いつくばる
[24:45.500]欲が消え去る時まで
[24:49.000]果実をぶら下げられる者
[24:52.500]抱き合い色欲を改めて
[24:56.000]目指すはエデンに近い場所
[25:49.000]【天国編】
[25:50.000]ああ 今気付いた
[25:53.500]貴方は何処にもいない
[25:57.000]だからここにいると
[26:00.500]もう怖がらない
[26:04.000]貴方の居場所が
[26:07.500]私には分かったから…
[27:18.000]光に包まれて
[27:21.500]美しい世界を
[27:25.000]少しそこに感じた
[27:28.500]貴方はそこにいる
[27:32.000]そう信じた
[27:35.500]だからもう良いの
[29:00.000]「……ここは?」
[29:02.500]「……すっかり眠っていたのね」
[29:05.500]「……あれは…夢だったのかしら?」
[29:09.000]「夢かも知れない。真実だったのかも知れない。でも、私にはもう良いの。だって、私には、貴方がいるから」
[29:16.000]「そう、貴方が…」
文本歌词 试听
【序章】
「ここは……何処?」
「私…いつの間にかこんな所に?」
「早く帰らなくちゃ……」
「帰れないよ」
「誰?」
「あんたは今、生と死の狭間にいるの」
「生と死の狭間…?」
「早い話が、死の世界の一歩手前さ」
「貴方達は誰?」
「私達?そうねぇ、何て言えば良いかしら」
「君達が死神と呼んでいるもの…かな?」
「死神!?」
「ああ、慌てなくて良いよ。僕達は、生きている人間を殺して連れていくのが役目さ」
「あんたはまだ死んでない。なのに何でこんな所にいるんだろうね?」
「ど、どういうことなの…?」
「そう、例えば、死者に会いたいという願いが強すぎて、本来開かれない道を開いてしまった…とか」
「死者に……会いたい……」
「ん~?その顔は図星みたいだね」
「そんなに会いたいの?」
「……会いたい!会わせてくれるの!?」
「会えるかどうかは君次第さ。広大な地獄か、煉獄か、天国の、何処にいるかも分からないたった一人の死者を見つけ出せるかい?」
「…!!」
「それに、地獄や煉獄を渡るのは並の覚悟じゃ無理だね。でも、それでも良いなら、案内してあげる」
「ほ、本当!?」
「その代わり、命の保証はできないよ。捕まれば即死ぬ。…それでも良いね?」
「構わない。あの人に、会いに行く」
「分かった……。ついておいで」
【地獄編】
それは何もない場所
何も為さずに死んで
死さえ認められなくて
地獄…言葉のイメージは
こことは違う
ここは何もなさすぎる
無為に生きた者は
罪も救いもなく
永久に流れる時に
ただ繋がれるだけ
やがて見える泥臭い川
果ては見えず
流れも見えず
罪を犯した
亡者はここを目指し
小舟は地獄の底を目指す
ここを渡れば
もう戻る場所はなく
罪を償い
神に許しを乞うだけ
「お~い、カロンや~い」
「あ?…誰かと思ったら、死神のガキか。また新しい亡者を連れて来たのか?」
「いや、今回はちょっと事情が違うんだ」
「ああ?何だ何だ?こいつぁ生きてるじゃねえか。どういうことだ?」
「すみません、私をこのまま地獄へ連れて行ってくれませんか?」
「…頭大丈夫か嬢ちゃん。生きてる人間が来るところじゃねえ。帰りな」
「あの人に会いたいんです!お願いです、連れて行ってください」
「誰に会いたいんだか知らねえが諦めるんだな。そんなに行きたいんなら死んでから来い」
「まあまあ。この人、どうしても会いたい人がいて、その人と会うまでは帰る気ないんだってさ」
「生きてる人間がここまで来られるはずないのに来ちゃってるし、帰り道も分からないんだよ。ここは一つ、ちょっとだけ協力してくれないかな?」
「お願いします。このままでは私も引き下がれません」
「……」
「お願いします!」
「あ~もうしゃあねえ。乗りな。このアケロン川だけは渡してやる」
「あ…有難う御座います!」
「…言う言葉間違えてんじゃねえか?俺はお前を亡者共と一緒に地獄に送るって言ってんだ。お前の希望を奪ったんだぞ?」
「まあまあ、固いこと言いっこなしで、早速渡してよ」
「けっ…二束三文にもなりゃしねえってのに、人使いの荒いこったな…」
舟は川を下り、対岸へと渡る。着いた先にあったのは、辺獄・リンボ。そこは救済もなく、罰もない。数え切れない程の死者が、そこには蠢いていた。
愛する人を、見つけ出せるのか…?
強い風が吹きつける
まるで罪を吹き飛ばすように
ほら哀れな亡者が叩きつけられた
肌の温もりを求め
快楽に溺れ続けては
神の愛を忘れた罰さ
愛という言葉の
意味を違えて
欲望のままに生きて
味わった快楽の分だけ
罰は死後に待ち受ける
ここには貴方はいない
必要な分以上
隣人の分さえ奪い
食べ続けて肥え太り
まるで食肉
エサになるために生まれた
ケルベロスに食われるために
鍵爪に引き裂かれ
牙に噛まれ
泥の中をのた打ち回る
味わった快楽の分だけ
罰は死後に待ちうける
ここにも貴方はいない
I scream out in the hell
Repeat it that I tell
I scream the name you know
He is there where you go
Pape Satàn, Pape Satàn aleppe!
金ばかり集めやがって
浪費が生きがいだったくせに
ケチで保身に回ったバカ
湯水の如く金を巻くバカ
金貨の詰まった袋転がし
吝嗇家と浪費家が争う
見苦しい金持ち達の罵声に
貴方の声はない
血の色の「スティージュの沼」
絶えまない殴り蹴る音
憤怒にかられた亡者は
憤怒以外を忘れ去り
拳に石に木の棒握り
相手を殴る 怒りに任せ
見苦しく争う沼の中に
貴方の姿はない
そして辿りついたディーテの市は
重罪人と堕天使の街
門を潜り抜けた見えたものは
より深く赤黒い炎
ここにも…
貴方はいない
教えに背いた
異教の徒達を
死してなお再び墓に入れよ
中に火を放ち
焼き尽くせ
既に死者だもう死にはしない
異端の徒は
火であぶれ
例え火炙りで堕ちた者
燃え尽きて
灰になるまで
何億年でも燃やし続けて
燃え盛る炎に
貴方の声を探して
でも貴方はここにもなくて
さらに奥へと下りて行く
暴力を振るい
他人を脅かせば
血の河に煮られて
自らを害し
命を止めれば
樹に変えられアルピエに啄ばまれる
他人へか
自分へか
矢印の向きは関係ない
神の与えし
美しきものに
傷を与えた者には罰を
咽返る臭いに
貴方の香り探して
でも貴方はここにもなくて
さらに奥へと下りて行く
女をさらい
売った者は
骨まで鞭打たれる
阿諛追従に
過ぎた者は
糞尿の沼に沈められる
神聖を金で
汚すシモニア
岩孔で炎に焼かれる
嘘の呪術で
占う者は
首を後ろに捻じ曲げられる
汚職をして
金儲けたら
溶けたアスファルトに沈められる
上辺だけの
偽善者は
鉛を身に永久に歩かされる
盗賊達は
蛇に噛まれて
燃やされて何度も繰り返す
謀略図り
他人欺けば
火だるまにされてもがく
他人の仲を
引き裂く者は
臓腑を引きずり出される
他人を騙し
詐欺師の群れは
不治の病で永久に苦しむ
十を数える
マーレボルジェで
罪人は永久に責められる
ここさら先は
地獄の底さ
まだ下りて行く気でいるのかい?
「ここから先は…」
「地獄の底へと続く道だ…」
「覚悟はいいか?」
「行くぞ…」
裏切り者が落ちる
地獄の底
凍てつく嘆きの川
首から下
氷の下
涙さえも凍てつく
どんな冬よりも寒く
身体を蝕む寒さ
罪人は氷像に変わる
貴方は何処にいるの?
こんな寂しい所では会いたくない
それでもここまで一目も会えず
せめて何処にいるのか知りたくて
「あ…あいつのいる所まで下りて行かなければいけないの…!?」
「そうさ。ルチフェロのいるあの辺り……あれあれ。あの井戸みたいな穴が見えるだろう?」
「あの穴が地獄と煉獄を結ぶ通路になってるんだよ」
「じゃあ、見つからないように、静かに下りて行かなくちゃ……」
【煉獄編】
開かれた扉の向こう
死者が悔い改める場所
穢れを落とし浄化してゆく
神に許される日
遠く待ち侘びながら
祈りを捧げ登ってゆく
ある者は石を背負い
ある者は目を縫い付けられ
煙の中で祈り続ける
遠い空の上
輝く頂に
神の光溢れる
それを目指しながら
山を登る者に
未だ貴方を見つけ出せない
怠け者であった者が
何かを追いかけ続けるように
ぐるぐる回り続けていた
欲深く 捨てられなかった
者達は地面に這いつくばる
欲が消え去る時まで
果実をぶら下げられる者
抱き合い色欲を改めて
目指すはエデンに近い場所
【天国編】
ああ 今気付いた
貴方は何処にもいない
だからここにいると
もう怖がらない
貴方の居場所が
私には分かったから…
光に包まれて
美しい世界を
少しそこに感じた
貴方はそこにいる
そう信じた
だからもう良いの
「……ここは?」
「……すっかり眠っていたのね」
「……あれは…夢だったのかしら?」
「夢かも知れない。真実だったのかも知れない。でも、私にはもう良いの。だって、私には、貴方がいるから」
「そう、貴方が…」