MT1-A-SS(暁と夕の詩 / 立原道造) - KATARI.mp3
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[00:00.000] 编曲 : 神尾晋一郎/ゆよゆっぺ[00:12.321]『暁と夕の詩』立原道造[00:18.018]「Ⅲ小譚詩」「Ⅸさまよひ」[00:22.192]一人はあかりをつけることが出来た[00:27.260]そのそばで 本をよむのは別の人だつた[00:32.492]しづかな部屋だから 低い声が[00:37.384]それが 隅の方にまで よく聞えた[00:42.837]夜だ——[00:44.646]すべての窓に 燈はうばはれ[00:48.001]道が そればかり ほのかに明く[00:51.361]かぎりなくつづいてゐる……[00:54.607]それの上を行くのは 僕だ[00:58.527]ただひとり ひとりきり 何ものをもとめるとなく[01:05.190]月は とうに沈みゆき[01:08.291]あれらの やさしい音楽のやうに 微風もなかつたのに[01:13.711]ゆらいでゐた景色らも 夢と一しよに消えた[01:18.611]僕は ただ 眠りのなかに[01:21.466]より深い眠りを忘却を追ふ……[01:25.866]一人はあかりを消すことが出来た[01:31.810]そのそばで 眠るのは別の人だつた[01:36.465]糸紡ぎの女が子守の唄をうたつてきかせた[01:43.134]それが窓の外にまで よく聞えた[01:48.067]いままた すべての愛情が僕に注がれるとしたら[01:53.222]それを 僕の掌はささへるに あまりにうすく[01:59.410]それの重みに よろめきたふれるにはもう涸ききった![02:06.887]朝やけよ!早く来い——[02:12.042]眠りよ!覚めよ……[02:18.000]つめたい灰の霧にとざされ[02:21.019]僕らを凍らす 粗い日が訪れるとき[02:24.239]さまよふ夜よ 夢よ ただ悔恨ばかりに![02:31.039]幾夜も幾夜もおんなじやうに過ぎて行つた……[02:35.950]風が叫んで 塔の上で 雄鶏が知らせた[02:42.124]——兵士は旗を持て[02:43.942]驢馬は鈴を掻き鳴らせ![02:49.296]それから 朝が来た[02:52.616]ほんとうの朝が来た[02:55.447]また夜が来た[02:58.547]また あたらしい夜が来た[03:03.622]その部屋は からつぽに[03:09.834]のこされたままだつた[03:13.969](みんなはきいてゐた)[03:24.445](みんなはきいてゐた)
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