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とある手記 - 秋羽カロ/結月ゆかり.mp3

とある手記 - 秋羽カロ/結月ゆかり.mp3
[00:00.000] 作词 : 秋羽カロ [00...
[00:00.000] 作词 : 秋羽カロ
[00:01.000] 作曲 : 秋羽カロ
[00:11.796]議題は変わっても脳内は相変わらずで、
[00:14.062]喧々諤々は真夜中まで続く。
[00:16.813]そうして預かった言伝たちを
[00:19.094]ここに記しておく。
[00:21.884]生きた証を残したいと思った。
[00:24.181]いや、創る事への憧れからだったか。
[00:26.931]とにかくそうしてペンを取り
[00:28.603]書き始めた事は覚えている。
[00:30.587]まあ、月並みな理由さ。
[00:32.337]そして稚拙さも、
[00:33.775]火に焚べる以外役に立たず。
[00:35.696]だが音楽という発熱の原因が増えて、
[00:38.164]病は治らないままだった。
[00:40.696]大人になった覚えもないまま
[00:42.666]前よりも均された道を歩いている。
[00:45.509]現在地もよく分からないままで、
[00:47.679]ついでに一週間前の夕飯も思い出せない。
[00:50.475]書き残さなきゃ消えると知っていても
[00:52.725]一日を掛けても一行も進まないから。
[00:55.474]窓の外と心が暗くなっていって、
[00:57.663]まるで世界が終わる気分になっているんだ。
[01:20.470]何十回も月日を見送って、
[01:22.392]ようやく書き上げた一曲と一篇。
[01:24.611]「さあこれで世界は変わるだろうか?
[01:26.861]まあなんたって僕は天才ですから!」
[01:29.266]意気揚々は早々に打ち砕かれ、
[01:31.824]セカイは変わったけれど結果 ファイブエム未満で。
[01:34.606]今度こそは、今度こそはを繰り返し、
[01:36.827]足取りは軽いけれどずっと同じ景色。
[01:39.695]僕は特別ではないのだ。
[01:41.622]思い知って途方に暮れて天井を見つめる。
[01:44.399]「分かっているのさ。」と聡い身体は
[01:46.588]動かなくてもう止めようよって囁く。
[01:49.570]いつしか眠りに落ちて。
[01:51.039]題名を失くした音楽の断片や残骸が、
[01:53.806]僕のいない未来で奏でられている。
[01:56.054]夢を観ている、また、まだ。
[02:38.225]あなたは考えすぎで、
[02:39.880]その上すぐに忘れてしまう。
[02:42.584]自分が出来る事、得意な事。
[02:45.412]少しずつ前に進んでいる事。
[02:47.869]凡庸な悲劇の独白でも
[02:49.788]受け取った私は意味を満たせている。
[02:52.600]だから書き足しておくよ、
[02:54.318]私達自身を忘れないための言葉を!
[03:15.819]誰の記憶にも残らない日々でも
[03:20.943]私が覚えておくから、
[03:23.473]預かった歌と言葉で。
[03:26.373]妄想みたいな空想でも
[03:29.122]無いよりはずっといいでしょう?
[03:31.858]私と歌おう、鳴らし続けよう、
[03:34.358]セカイが終わるまで。
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