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小説 夏と罰(下) - 闪光灰羊.mp3

小説 夏と罰(下) - 闪光灰羊.mp3
[00:02.540]うだるような夏が身体を侵食し...
[00:02.540]うだるような夏が身体を侵食していく
[00:07.170]君を攫った季節が舞い戻ってくる
[00:13.530]空は彩濃く
[00:16.600]置き去りにされた僕だけが
[00:19.810]この世界で風に揺れてそこに在った
[00:26.210]君の飲み残しのような人生を
[00:31.930]背負って生き続ける僕の身にもなれ
[00:38.580]君が諦めてしまった世界で
[00:43.160]一文にもならない懺悔を続けている
[00:50.940]僕が手を離したあの一瞬を君は
[00:57.030]僕に一生後悔させる気なんだね
[01:03.360]思い出など何の意味もなさない
[01:09.800]君の呪いのような寝顔の前では
[01:42.320]神も仏も救いはもたらさず
[01:46.000]永遠に裁かれない僕は瞼すら閉じられぬ
[01:53.980]何も感じない心であるのに
[02:00.830]焼け付くような痛みだけ残るのは何故
[02:06.890]僕に慰めの機会など与えず君は
[02:13.940]ただ夏を罰として刻んでいった
[02:19.360]祭りの甘い林檎のような頬に手は届かぬ
[02:28.720]この先一度として
[02:35.280]それが冬であったならば
[02:39.980]凍った声に諦めもつくだろうか
[02:47.610]僕が手を離したあの一瞬を君は
[02:53.860]僕に一生後悔させる気だとしても
[03:00.230]それが本望であると受け入れてしまえば
[03:07.240]君は二度と僕の元へ帰ってこない
[03:12.840]君が好きだと僕が喉裂けるほど泣いても
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